臨床検査技師の職務内容|iDoctor臨床検査技師

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臨床検査技師の職務内容

1.はじめに

臨床検査技師は、日本では現在約17万人の人々が免許を持っており、コメディカルの中では最もポピュラーな職種といえます。

臨床検査技師の行う業務は、大きく検体検査(採取した検体の検査)と生理機能検査(実際に身体に触れて行う検査)に分類されます。以前は検査技師というと、血液などの検体を検査する、研究職のような働き方をイメージする人も多くいましたが、近年はエコーを中心とした生理機能検査の需要が高まっており、そちらのスペシャリストを目指したいという方が増えているようです。

それでは、検査技師業務には実際にどのようなものがあるのかを改めて確認してみましょう。

2.検体検査

検体検査は患者から採取した(血液、尿、便、細胞)等を検査し、その値が正常かどうかを調べる業務です。

尿・便等の一般検査
採取した尿や便の数値を読み取り、腎臓、肝臓、腸等の内臓に異常がないか読み取ります。健康診断にはつきものですので皆さんご経験があると思います。提出された尿や便は臨床検査技師達が検査しているのです。
血液学的検査
貧血や血栓症などの恐れがないか、採取した血液の白血球、赤血球、血色素量の数値から読み取る血算の検査のほか、凝固検査、血沈検査、血糖検査などがあります。
生化学的検査
採取した血液を加工して作った血清や血漿の酵素、電解質、脂質などの数値を調べる検査です。この数値によって肝臓・腎臓などに異常がないかわかります。
免疫血清検査
人間の身体はウイルスに感染すると、次回侵入時に備えて抗体を作り出します。インフルエンザウイルスのワクチンはこの生理作用を利用したものですね。免疫血清検査とは身体に抗体がどれくらいあるかを調べて、その人がウイルスに感染しているかどうかや免疫状態などの診断を行う検査です。
微生物学的検査
人が体調を崩すとき、多くの場合、細菌が原因です。しかし、体内には多様な細菌が存在し、どの細菌が悪影響を及ぼしているのかはわかりません。その細菌を特定するのが微生物学的検査です。採取した検体から特定の細菌を培養し、様々な検査を行います。また、培養した細菌に対し、様々な薬剤を作用させてどの薬剤が効果的かどうかを調べることも、微生物学的検査に含まれます。微生物学的検査は、医療機関だけでなく衛生管理の重要な食品メーカーなどでも行われています。
遺伝子検査
遺伝子を増幅してDNAの構成を検査します。近年、注目度が増してきた遺伝子検査です。DNAを調べるだけで先天的にどの病気にかかりやすいかを診断します。その信頼度は日々研究を通じて確認されているところですが、この遺伝子検査も臨床検査技師が行えます
細胞診検査(病理学的検査)
細胞の含まれる検査材料を採取し、悪性細胞、すなわち癌細胞が含まれていないかを検査します。また、診断に必要となる細胞の標本作製も行います。臨床検査技師が直接診断を下すわけではありませんが、まず検査技師が検体のスクリーニングを行い、悪性異型の疑われる検体を病理医に渡すこともあります。この業務には臨床検査技師免許のほか、細胞検査士という認定資格が求められます。

3.生理機能検査

生理機能検査では身体に直接検査器具を当てて検査をします。すでに検査対象が採取してある検体検査とは異なり、情報を検査技師自ら得なければいけません。患者さんとの距離が近い業務になるので患者さんに対する接遇も非常に大事になります。

超音波検査(エコー検査)
生理機能検査といえばエコーという程、検査技師へのニーズが非常に高い業務です。
超音波検査とは、身体に超音波を当てて、非破壊的に内部の状態を確認する画像診断検査です。腹部、頚部、心臓、乳腺、甲状腺など、その利用範囲はとても広くなっています。体の内部の画像を撮る技術として放射線を利用したX線、CT撮影などもありますが、被爆のリスクもありますので多くの医療機関では超音波検査と並行して利用されています。医師が望む通りの映像を撮影できるかが、検査技師の腕の見せ所で、習得には年月が必要とされる業務の一つです。
専門的な診断・治療を行う病院や設備の整ったクリニックで使われていますが、人間ドックなどの予防医学の流行によりさらに需要が拡大しています。
脳波検査
人間の脳は常に微弱な電波を発しています。意識障害や、てんかんを起こす恐れがある時、脳波に異常が現れるので、脳波検査をして確かめます。また、睡眠時無呼吸症候群や脳腫瘍の診断や、脳死の判定時にも利用されます。多くの場合、CT検査やMRI検査と並行して行われるので放射線技師や医師との連携が欠かせません。
眼底検査、眼圧検査
専用のカメラで眼底を検査し、動脈硬化や緑内障に伴う症状を発見します。早期発見することによって視力低下や失明を防ぐことができます。この眼底検査も検査技師が行うことができます。
呼吸機能検査
呼気と吸気の量を調べることで換気の機能に異常がないか調べます。気管支喘息、肺炎、結核などの呼吸器系の病気の恐れがないか検査することができます。
心臓系検査
心電図や心音図の撮影を通じて心臓の機能に異常がないかを調べます。健康診断ではポピュラーな科目になりますので馴染みのある方も多いのではないでしょうか。また循環器系の病院やクリニックでは、ホルター心電図などの特殊な機器を用いて検査、解析を行う場合があります。
採血
採血は、厳密には生理検査にも検体検査にも当てはまりませんが、検査技師業務の中でも重要なものの一つです。検体検査にスムーズに移れるように、検査技師自身が採血を行うことが許可されています。検査を採血業務ができるのは医師のほか看護師と臨床検査技師だけですので、病院でもクリニックでも非常に多くの施設で求められるスキルとなっています。
また採血だけでなく、平成27年4月には検査技師による検体の採取が認められました。今後も臨床検査技師の業務は拡大していくでしょう。

4.まとめ

身体の様々な面から健康状態を診断する、検査のスペシャリストです。また近年の法律改正によって、検体の採取から検査まで一貫して検査技師が行えるようになっていくと思われます。しかし一方で、検査技師の業務が非常に多岐に渡っているために、施設形態によっては検体検査業務と生理機能検査のどちらか一方を重点的に行うこともまだまだありえます。さらには、エコーや採血など、特定のスキルを求められて就業する臨床検査技師も多くなっていくでしょう。ご自身の身につけたいスキル、身につけているスキルが、どのような場所で習得できるのか、必要とされるのかをきちんと知っておくことが大切です。

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